”チェキチェキ!兄チャマ、四葉デス♪
 明日四葉の家でお昼からティーパーティーを開きマス!
 兄チャマの大好きな手作りのドーナッツ作りました。
 兄チャマ、明日はぜひぜひ四葉の家に来てくださいネ♪
                          よつば ”

今日は兄チャマが四葉の家に遊びに来てくれる日デス!
昨日兄チャマにお誘いのメール出したんだけど・・・来てくれるカナ?




・・・あ、兄チャマだ!
クフフ・・・玄関前でずっとチェキしてたかいがあったデス♪
よ〜し、玄関前でお出迎えしちゃいマス!

「兄チャマ!チェキチェキ!」
あ、兄チャマ、四葉が突然現れたから驚いてマス・・・フフフ、四葉がずっとチェキしてたんデスよっ♪

「よっ!四葉、今日はドーナッツ楽しみにして来たぞ」
「クフフフ、今日は兄チャマのためにたくさん作っちゃいました!」
「そうか・・・実はそれを楽しみに昼飯を抜いてきたんだぞ〜」
「本当デスかっ!兄チャマ、四葉のドーナッツがそんなに・・・きゃ〜っ(はぁと)」

兄チャマ、きっと四葉のドーナッツ気に入ってくれるはずデス!
だってだって・・・兄チャマの好きな味を一生懸命チェキしたんだもん!

そうそう、この前四葉の家でドーナッツを食べた時は、ミルクティーを出すのを忘れていたんデス。
兄チャマったら、四葉がティーをいれている間につまみ食いしちゃって・・・。
あの時はちょっとドタバタしちゃったけど・・・今度は準備万端なのデス!

それに・・・兄チャマは今度も四葉のドーナッツ、早く食べたいみたい!
兄チャマが食べたいなら四葉はいくつだってドーナッツ作っちゃうんだも〜ん♪
エヘヘ・・・今度はつまみ食いはダメデスよ、兄チャマ!

「あれ・・・ティーパーティーって・・・僕だけしか呼ばなかったの?四葉・・・」
「だってだって・・・今は兄チャマだけに食べてほしいんだもん!ほらほら兄チャマ、座って座って!」
兄チャマだけに・・・うう・・・ちょっと恥ずかしくて顔が真っ赤デス・・・。

兄チャマをイスに座らせて、ドーナッツとミルクティーの準備をするデス!
四葉お手製のスペシャルドーナッツ、また新しいものを作ったんデスよ♪
兄チャマ・・・気に入ってくれるカナ?
ミルクティーはイギリスのグランパから届いた茶葉を使いマス。
ポットに茶葉を入れて、あつ〜いお湯を注いで・・・。

「四葉、手伝おうか?」
「あ、兄チャマ!大丈夫デス、準備はもうできました♪」
もう、兄チャマは待っててくれれるだけでいいのに・・・。
でも兄チャマのそんな心配り、四葉はとっても嬉しいデス!




さて、ティーも出来上がりました!
あとは兄チャマにミルクと一緒に・・・あれれ?

・・・しまったデス、ミルクがどこにもないデス・・・。

おかしいデスね・・・しばらくミルク使ってないんデスけど・・・。

さては!今度はミルク泥棒が出たんデスね!
四葉と兄チャマのせっかくのティータイムを・・・許さないデス!
覚悟するデスよ、四葉のチェキで絶対に犯人を見つけちゃうんだから!

名探偵四葉、ここに出動なのデス!

まずは棚の中を徹底的にチェキ!

「・・・あれ、四葉?なにしてるの?」
「ミルク泥棒デス!絶対に犯人は捕まえるんだから!」
「ミルク泥棒?まさか・・・」
「本当デス!四葉の推理に間違いはないデス!」
むぅ・・・棚の中にはないデス・・・こうなったら家の中を徹底的にチェキデス!




「四葉〜さすがにそんなところにはないと思うぞ・・・」
「何を言ってるデスか兄チャマ!犯人はどこに隠れてるか分からないんデスよ!」
「そりゃそうだけど・・・」
あ・・・ホコリまみれになっちゃったデス・・・
ここまで探しても痕跡ひとつないとは・・・

「兄チャマ、犯人を示す手がかりはどこにもないデス!ということは、ミルクは誰も持ち去っていないはず・・・あれれ?」
じゃあミルクは最初からなかったのデスか?
そんな・・・四葉ちゃんと兄チャマのために買っておいたのに・・・。

それにこのままじゃティーも冷めちゃうよ・・・
どうしよう・・・せっかく兄チャマと二人きりでティータイムを過ごせると思ったのに・・・

「・・・ん?どうしたの四葉?」
あ・・・ダメデス、絶対に四葉が兄チャマにミルクティー出すんだもん!
でも・・・兄チャマに見つめられると・・・四葉・・・甘えたくなっちゃうよ・・・

「兄チャマ・・・」
「なに?何かあったら何でも言ってくれよ」
兄チャマの優しい顔を見ていると、四葉・・・我慢できなくて・・・
とうとう四葉は兄チャマに抱きついちゃいました。

「兄チャマ・・・どうしよう〜〜〜!!」
すると兄チャマは、優しい笑みを浮かべて・・・四葉のこと抱きしめてくれたんデス。
兄チャマ・・・あったかい・・・
なんだか・・・悲しくても兄チャマがいれば何だって大丈夫な気がするんデス・・・

兄チャマは、四葉の顔を自分に向かせると・・・
「大丈夫だよ、じゃあ新しいミルクを買ってこよう」
そう提案したのデス。

「でも、ティーが冷めちゃうデス・・・」
「もう一度いれなおせばいいじゃないか、ね?四葉。それにね・・・ミルク、切らしてるだけなんじゃない?」
あ・・・四葉、思い出したデス!
昨日シチューを作った時にミルクを使って切らしてたの、忘れてたデス・・・
むむ・・・四葉としたことが・・・

「じゃあ兄チャマ、一緒にミルクを買いにいきましょう♪」
「そうだな、行くか!」
やっぱり兄チャマは凄いデス・・・四葉の知らないこともいつの間にか当てちゃうし・・・
まだまだ四葉はチェキし足りないのかも・・・もっと頑張らなきゃ!

最初にいれたティーは冷めちゃうけど・・・兄チャマは、
「シロップを入れて冷やせばアイスティーになるよ」って、教えてくれたデス!

そして最初は考えてもいなかったけど、兄チャマとショッピングしちゃいました!

途中でおいしそうなパフェのあるカフェを通りかかったんだけど・・・
兄チャマにドーナッツを早く食べてほしいから・・・今日は我慢デス。
帰りは兄チャマと手をつないで帰ったんデスよ♪
ちょっぴりデート気分・・・クフフフ、四葉とってもハッピーデス!

家に帰ってくると、もう夕方でした・・・。
でも、兄チャマは四葉のドーナッツ、食べてくれるって!

今度はちゃんとミルクティーを作ることができました!
やっぱりドーナッツにはミルクティーがなくちゃね♪

「はい兄チャマ、一緒にドーナッツ食べましょ〜!」
「いただきま〜す!」
兄チャマ・・・このドーナッツ気に入ってくれるかな?
四葉は、兄チャマが気に入ってくれるかどうか気になって・・・ずっと兄チャマのこと見てたデス。

すると兄チャマ・・・ニコッと笑って、

「うん、とってもおいしいよ、四葉のドーナッツ!」
「良かったデス!兄チャマに喜んでもらえるととっても嬉しいデス!
 兄チャマ、ミルクティーも飲んでちょーだいっ♪」

兄チャマにほめてもらったから、四葉とってもはしゃいじゃった♪
とっても嬉しかったから、四葉も自分のドーナッツ、たくさん食べちゃった。エヘヘ・・・
兄チャマ、今度もとってもおいしいドーナッツ、作ってあげるからネ!

あ・・・すっかり忘れてたデス!

「四葉・・・おいしいからもう一つ・・・ん、四葉?」
「クフフ・・・兄チャマ覚悟デス!」

パシャッ!パシャパシャッ!

「わっ・・・四葉〜!?」
「ドーナッツをおいしそうにほおばる兄チャマ、チェキデス!」
「まさか・・・最初からチェキするのが目的だったのか?」
「とんでもないデス!う〜んチェキするのも目的デスけど・・・。やっぱり四葉のドーナッツ食べてほしかったんデス!」

そしたら兄チャマ、しょうがないな・・・って言って、ドーナッツをたくさんおかわりしてくれたんデス!
兄チャマの顔、たくさんチェキしちゃった♪
ドーナッツも好評だったし、四葉はと〜っても満足なのデス!




「ごちそうさま、四葉」
兄チャマ、最後のドーナッツを食べ終わると、にっこり四葉に微笑んでくれたんデス!

もう日も沈んじゃって・・・兄チャマは帰らなきゃいけないみたい。
四葉は泊まっていってほしかったんだけど・・・今日はダメなんだって・・・
残念だけど・・・また今度、ドーナッツ作って待ってるからねっ♪
もし四葉の家に来られなかったら・・・四葉、ドーナッツ持って兄チャマのところへ飛んでいっちゃうんだから!
そしたら四葉、また兄チャマの笑顔をチェキしちゃう!

兄チャマの帰り際に、四葉・・・ちょっと寂しくなっちゃった・・・
会おうと思えば、いつでも会えるのに・・・
でも四葉、本当は兄チャマとずっと一緒にいたいんデスよ。

「兄チャマ・・・」
四葉、いけないって分かってるのに・・・寂しい表情しちゃったデス。
そしたら兄チャマ、そっと四葉の頬に・・・キスしてくれたんデス!

「大丈夫だよ、僕はいつだって四葉のこと想ってるから」
四葉、とっても嬉しくって・・・それに、顔が真っ赤だから恥ずかしくて・・・思わず兄チャマに抱きついちゃった!

「兄チャマ、大好きデス!」





終わり

にしくじょ〜さんあとがき
はい、いかがでしたでしょうか〜?
今回は四葉視点onlyで書いたんですが・・・どうだったかな・・・。
ほのぼのとした雰囲気を書きたかったんだが、これはラブラブ過ぎかな?
少し展開も速すぎたかも・・・まぁ下手に長くなるよりかはマシかな(苦笑)

それでは〜。感想お待ちしてまぁす。



                                      
二人だけのティータイム
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