夜明け前より瑠璃色な−Moonlight Cradle−
このページはオリキャラがらき☆すた世界で、ゲームレビューをこなた達とするって話です。
第1回は発売したばかりの夜明け前より瑠璃色な−Moonlight Cradle−のレビュー(?)です。
途中まで無関係な話が続くんで、レビューに関しては半分から下をご覧下さい。
一応プロローグから続いてます。




「わざわざ悪いな。アキバまで来て貰って」
「別に良いよ。私も用事あったし。2日ぶりだね、ウニョラー」
「だから外でそれは止めろと・・・」
この前借りた本を返すために俺は泉と秋葉原駅前で会う約束をしていた。
泉は今回も柊姉妹と一緒だ。オタクじゃないらしいが、よく買い物に付き合ってくれるらしい。

「こんにちは」
「こんにちは〜」
「こんにちは。あれ?そっちの子はこの前はいなかったよね?」
柊姉妹に挨拶してから、泉の後ろにいる子に気付く。

「あ、うん。高良みゆきさんだよ。みゆきさん、こっちはネトゲ仲間の・・・・・・」
また忘れたのか・・・

「剣持和樹です。はじめまして」
「あ、はい。高良みゆきです。こちらこそはじめまして」
「携帯に入れとこ」
小さい声で泉はそう言って携帯をいじり始めた。
そこまでしないと俺の名前は覚えられないのかよ。

「こなた、一昨日も剣持さんとあったの?」
「ううん。チャットで話しただけ」
「それを2日ぶりと言うのか・・・」
呆れた感じでかがみちゃんが溜息を吐いた。

「これ本な。チャットでも言ったけど結構面白かったよ」
「でしょ?そう言ってくれると思ったよ」
「ふぅ〜ん。そんなに面白いなら私も貸して貰おうかしら?」
「かがみちゃんはこういう本よく読むの?」
「え?・・・あ、はい。結構好きですよ。フルメタとかも読んでますし」
何か変なこと言ったかな?反応がおかしかった気が・・・
と、そこで泉が何か理解したかのような顔をした。

「ちゃん付けに馴れてないかがみ萌え〜」
「なっ!ち、違うわよ」
「照れちゃって〜。こういうトコが可愛いんだよね〜」
そう言うと泉はかがみちゃんの頭を撫で撫でし出した。
そうか、ちゃん付けになれてないのか。ってか俺も久しぶりにちゃんなんか付けた気がする。
下の名前を呼び捨てにするのも気が引けたのでちゃん付けにしたんだが・・・

「柊さんって呼ぶとどっちか分からなくなると思ったんだけど、嫌だったかな?かがみさんとかの方が良い?」
「い、いえ。かがみちゃんで良いです・・・」
だんだん小さくなる声だったがちゃん付けのままでいいらしい。
顔だけでなく耳まで真っ赤だ。そんなに恥ずかしかったのだろうか。

「何で私は呼び捨てでかがみはちゃん付けなの?」
「いや気心が知れてるって言うか、お前にちゃん付けはなんか似合わないと言うか」
「酷っ!つかさはちゃん付けで呼んでくれるのに。ねぇ?」
泉はそう言ってつかさちゃんに同意を求める。

「こなちゃんはこなちゃんだよね。あれ?でも私もつかさちゃんならゆきちゃんはどうなるんですか?」
このフリは予想してなかった。さっき会ったばっかだし、いきなり下の名前で呼ぶのも変だろ。

「え〜っと、普通に高良さんかな」
「何でみゆきさんもさん付けなの!?私だけおかしいよ。おかしいですよ、カテジナさん」
誰がカテ公だ・・・。変なところでネタを混ぜるな。

「その・・・泉さんは剣持さんに何と呼ばれたいんですか?」
そこで傍観していた高良さんが口を開いた。

「・・・・・・さぁ?」
「考えて無かったのかよ!」
思わず突っ込んでしまう。まぁ流れから言ってちゃん付けか、さん付けだろ。
泉ちゃん?・・・無いな。泉さん、まぁこれでいいか。

「泉さんでいいだろ?」
「う〜ん、何か・・・キモイ」
「キモイ!?お前俺にどうしろって言ってんだ!?」
「やっぱ泉のままでいいや。あ、でもかがみやつかさみたいに下の名前でこなたでもいいよ」
いくら気心の知れた泉でも下の名前で呼ぶのは抵抗があるんだが・・・

「その代わり私はウニョラーって呼ぶから」
「何でそうなる・・・。現状維持でいいだろ」
「そだね。じゃあ私は和樹って呼ばせて貰うよ」
「・・・・・・へ?」
一瞬思考が停止してしまった。

「あり?やっぱお兄ちゃんとか、ご主人様の方が良かった?」
「何でそうなるんだよ!」
「だって和樹って妹好き・・・」
「何口走ってんの!?頼むから黙ってくれ」
往来で何てこと言い出すんだ、こいつは。
いくらここがオタクの聖地秋葉原でも、言って良いことと悪いことがある。

「あ、あの私気にして無いですから・・・」
「そうですね。人それぞれだと思いますよ」
「わ、私もそう思います」
口でそう言いながら何でちょっと下がってるんですか・・・
明らかに3人の立ち位置が俺から離れている。

「で、何で下の名前を呼び捨てって結論に至ったんだ?」
「剣持さんって呼び難い」
「さいですか。で、呼び捨てなのは?」
「下の名前にさん付けって何か抵抗があって。で、和樹って呼ばせて貰うことにしたの。嫌なら止めるけど」
「いや、もういいや」
これ以上面倒事になられるのも勘弁して欲しい。
それに女の子に名前を呼び捨てにされるのは嫌じゃない。

「じゃあ俺もこなたって呼ぶよ。これでいいだろ?」
「おk」
全く。ドッと疲れた。




「泉、じゃない。こなたはこれから買い物に行くんだろ?」
「うん。和樹はもう帰るんだよね?」
とこなたは俺が手に持っていたアニメイトの袋を見て言った。
こなた達が来る前に欲しいものは入手済みだ。それに早く家に帰って買ったばっかりのゲームをやりたい。

「ふふふ、アレ買ったんでしょ?」
さすがこなた。俺が何を買ったのか予測が付いてるらしい。

「やっぱ好きなゲームは発売日に買わないとな」
「どこのお店で買ったの?」
「メッセ。とらにしようかとも思ったんだけど、結局こっちにした」
どうせなら新キャラのところで買おうと思った結果だ。
しかしPS2版の特典テレカの方がエロかった気がするんだが・・・
まぁ秋葉原に来れるならここで予約するのが一番良いと俺は思っている。

「ああエステルさんがパンスト穿こうとしてる奴ね」
とこなたは俺の耳元で囁いた。

「だからそういうことをここで言うな〜!!」
「ええ〜?大きな声じゃ無かったじゃん」
「そういう問題でもねぇ!」
幸い3人には聞こえなかったようだが、ますます俺の変態度が上がるところだった。

「メッセはシンシアだっけ?」
「おう。げっちゅ屋も考えたんだけど、送料掛かるから止めた」
「何だ、和樹の麻衣に対する愛はその程度か」
「すみませんね」
ただでさえソフトだけで10000円もするのに、更に送料まで払う気には到底ならない。

「じゃまたネットでね」
「「「さようなら〜」」」
「さようなら」
4人に別れを告げて改札口に向かう。さて、今日は徹夜でやり込むとするか。




「どう?進み具合は?」
絶好調でプレイする俺に泉がメッセで話し掛けて来た。
この場合のメッセはメッセンジャーのことである。・・・紛らわしいな。

「絶好調。シンシアが泣けた」
「へぇ〜。そんなに良かったんだ」
「実際は泣いて無いけど、泣ける話だった。オススメだぞ。ってお前未成年か」
ディープな話をしてて気付いたが、こいつは高校生だった。

「気にしない気にしない」
「少しは気にしろ」
少し前にオフ会でした会話が思い出される。




「リトバスは新しい攻略キャラがみんなツンデレでいいよね〜」
「お前未成年だろ!?何でプレイしてんの!?」
「エロゲは嗜みだよ」
「そんな嗜みねぇよ!ネットで買ったのか?」
「ううん。お父さんが買ったの借りた」
お父さんが買った・・・のを借りた?

「娘にエロゲさせるってどんな父親だよ・・・」
「いつもそんな感じだよ」
想像もつかないが、そんな父親がいるのか。
俺、警察に通報してもいいのかな?




「麻衣シスターはどうだった?」
「よくぞ聞いてくれた。短い!果てしなく短い」
本当に短かった。いきなり1年後とか出た時点でまさかとは思ったが。

「まぁファンディスクみたいなもんだしね」
「しかしやはりスク水は偉大だった」
「スク水好きだっけ?」
「麻衣が着れば何でも可愛い」
地味にあけるりにはスク水が無かったし。
はにはにやフォアテリではあれだけスク水祭りだったというのに。

「エステルさんはどうだったの?」
「司祭服のままというのが最高だったな」
「ウニョラーは着たまま好きだもんね」
「そう、圭一も言ってたじゃないか。脱いだら意味が無いって」
「固有結界のことだね」
ここでは省略するが、着衣Hの極意を暑苦しいまでに語ってくれる。

「さやかはシナリオライターに嫌われてるんじゃね?ってくらい短かった」
「具体的にどれくらい?」
「スキップで1分」
「ごらんの有様だよ!!!」
「人気が低いから仕方ないな」
「世の中は世知辛いね〜」
個人的にはさやかは好きなキャラに入るんだけどな〜

「翠はエステル同様シナリオ長かった。内容はびみょ〜だったけど」
「新キャラは優遇されるよね」
「実はここだけの話、PS2版は飛ばし飛ばしだったからシナリオ忘れた」
「・・・もう一度やれば?」
ついでに言うと、ミアや菜月も飛ばしまくったから記憶が曖昧だ。
麻衣やエステルは全文読んだのだが。

「リースもシナリオ短めだったな」
「ファンディスクだから仕方ないよ」
「そういやさっきのシンシアで言い忘れてたけど、肝心のシーンでフィアッカの赤い瞳がリースの緑になってるんだよ」
「誤字といい、細かいことに気付くね」
「そういう粗探しは得意なんだよ」
漫画とかでもそうだが、そんなことは結構気付く方だ。

「ミアはアフターストーリー的に良かったと思う」
「ほうほう」
「でもフィーナとミアって他のシナリオじゃほとんど出て来ないんだよ」
「フィーナと一緒に月に帰っちゃってるからね〜」
「そこで麻衣シスターの出番な訳だ。さやか以外のシナリオで皆勤賞。間違いなく一番出てる」
多分・・・。他のシナリオでも出番ありまくりだからな〜

「菜月は・・・」
「どしたの?」
あ・・・あれ?え〜っと久しぶりに帰って来て・・・あのシーンがあって・・・帰った。

「あ〜うん。アレもアフターストーリーって感じだったな」
「なんか今のが全てを物語ってるね」
「ホントにな」
マジで一瞬どんなシナリオだったか忘れそうになった。

「お姫様は?」
「飛ばした」
「え゛っ?」
「フィーナそんな好きじゃねぇんだよ〜。まぁある程度は読んだけどさ」
「最後にしかクリア出来ないんでしょ?」
「あれを最後に持って来る意味が分からない」
多分正史ってことで最後なんだろうけど、別にフィーナは最初からクリア出来ても何も問題無かった。
むしろシンシアを締めに持って来てもいいくらいだ。
まぁ私的に後味が良く無かったのでフィーナで口直ししたってトコだが。

「ところでお前、今日は何か打つの遅くね?」
ふと先ほどから疑問に思っていたことを尋ねる。
普段なら即レスして来るハズなのに、今日は若干遅い。

「あり?分かった?」
「そりゃいつもの即レスって感じに比べりゃ遅すぎる。何かやってんのか?」
「ううん。友達とパジャマパーティーしてるだけ」
・・・え?パジャマパーティー?

「それってもしかしなくても今日会った3人?」
「もちろんだよ。今みゆきさんの家なんだけどね」
嫌な汗が背中を伝う。

「あの・・・もしかしてこれ見てる?」
「やだな〜見てないって」
「そうだよな」
見られてたら自殺ものだ。

「今は」
その後に表示された言葉を見て一瞬気が遠くなった。い・ま・は?

「さっきまで見てたの!?」
「いや、ずっとじゃないんだよ?ただエステルのHシーンが良かったってトコ」
「最悪の場所だろうがああああああああああ!!!」
一番見られちゃダメなところを見られた。
もう二度と会わないことを祈ろう。

「ごめんごめん。でもウニョラーが自分で言ったんだよ?」
「明らかにお前が聞いたんだろうが!」
「・・・・・・そだね、ごめん」
やたら素直に謝って来たな。

「もういいよ。せっかく友達と一緒にいるんだろ?俺も落ちるし」
「ん。ノシ」
「ノシ」
どう思われたのかなんて考えたくない。
今日はもうゲームもする気が無くなってしまった。寝よう・・・





終わり

ゲームレビューのコーナー第一弾でした〜
SS分類するのもアホらしいので、ちまちまと公開してます。
正直気付いた人はすげぇ、としか言いようが無い。
レビューにならないレビューですが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
一応ゲームプレイする度に書いてく予定です。でわでわ〜



                                          
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