「結局来ちゃった」
「いいじゃないですか」
「でもこれって犯罪よ?卒業した人間が無銭飲食するんだから」
「大丈夫ですよ。どこからどう見ても撫子学園の生徒です」
クリスマスイブ。撫子学園の前に私と菫さんは立っていた。

「そりゃ1年前までここに通ってたんだし、1年でそう見えなくなったらショックよ」
「それもそうですね。じゃあいってらっしゃい」
そう言って菫さんは私に手を振った。

「うう、やっぱり帰る!」
「ええ!?竹内さん、ここまで来たんだから行きましょう。私も体育館まで付いて行きますから」
「菫さんは制服来てないじゃない」
「体育館の前までなら大丈夫ですから、ね」
そう、今私は約10ヶ月ぶりに撫子学園の制服を着ている。
去年まで毎日のように着ていた服なのに、今は凄く恥ずかしい。




「じゃあいってらっしゃい」
「せめて中まで・・・」
「ダメです。それじゃあ」
生徒が多くなったところで菫さんと別れ、仕方なく一人で体育館の中に入る。
去年も参加したが、今年はいつバレるかと冷や冷やものだ。

体育館の中にはたくさんの生徒と教師がいた。中は去年とほぼ同じ。
各テーブルにこれでもか、という料理が所狭しと並べられている。
さすが一流シェフの作ったものだけあってどれも美味しそうだ。
去年と違うのは体育館の中央にテーブルが無いこと。恐らくあの辺りで踊るのだろう。

「そこの君!」
「ひゃい!?」
「あはは、麻巳先輩緊張し過ぎですよ〜」
「え?は、萩野さん」
心臓が止まるかと思った。

「そんなのだと逆に怪しいですよ。ね、ひかりちゃん」
「はい。もっと自然にしてた方が良いですよ」
「無茶言わないで・・・」
しかし知りあいにあったことでかなり気が楽になった。

「今年は日曜日なのに去年と変わらないくらいの人が来てるわね」
「そうですね〜、やっぱりクオリティーが違いますよ。一流のコックによる一流の料理が並ぶんですから」
「それにしても来るのが遅かったですね。てっきり逃げちゃったのかと思ってました」
田丸さん、なかなか鋭い。

「そ、そんなことしないわよ」
「センセーにはもちろん秘密ですよね?」
「ええ、言われた通りね。このパーティーが終わった後に会うことになってるわ」
「センセーが呆気に取られる様が目に浮かぶね、ひかりちゃん」
「そうですね。ところで先生はどこでしょう?」
田丸さんに言われて辺りを見回す。
ほとんどの生徒と教職員が一堂に会しているので、そう簡単には見付からない。

「センセーのことだからきっと隅っこにいると思うな〜」
「そうね。多分面倒臭そうにしてると思うわ」
「あ」
「いた!?」
田丸さんが見ている方を私も見る。しかしそこに浩樹さんの姿は無く

「桔梗先生、こんばんは」
「こんばんは〜」
「こんばんは、田丸さん、萩野さん。あら・・・竹内さん?」
咄嗟に後ろを向いたものの普通に気付かれてしまった。
私は諦めて桔梗先生の方に向き直した。

「あはは、こんばんはです」
「どうしたの、制服なんか着て?あ、浩樹に会いに来たとか?」
「うう、そうです・・・」
桔梗先生にズバリ言われて、私は恥ずかしさでいっぱいになる。

「そうだったんだ。浩樹ならあっちにいたわよ」
「さっすが桔梗センセー。ところでセンセーは誰かと踊ったりするんですか?」
「え?いや、私はその教師だし・・・」
「でも先生方も皆練習したと聞きましたけど?」
「いや、でも練習したからって踊らないといけないわけでもないでしょ?」
二人に指摘され桔梗先生が狼狽している。全員ということは、浩樹さんも練習したんだ・・・
そんなこと昨日の電話の時もちっとも言ってくれなかった。

「じゃ、じゃあ私はやることあるから。それじゃね」
「逃げた」
「逃げましたね」
私たちはそそくさと去って行く桔梗先生の姿を見送る。

「さ、センセーのトコに行こ〜」
「ま、まだ心の準備が」
「ダメですよ。もうすぐダンスの時間です」
萩野さんと田丸さんに両手を引かれ、私たちは桔梗先生の教えてくれた方へ向って歩いて行った。
あ〜もう今からでも逃げたい。




浩樹side
「いや、だからオレはダンスなんて出来ないって」
「教師がウソ吐いちゃダメですよ?」
「先生も練習してたって知ってるんですから」
「1度で良いから記念に踊って下さいよ〜」
いつの間にやら女子生徒に囲まれて、俺は身動きが出来なくなっていた。
普段なら嬉しい状況だが、ダンスしろと言われるのは勘弁して欲しい。

「練習したからって出来るもんでも無いだろうに」
「私がリードしますよ」
「教えながら踊ってあげます」
「いっそ立ってるだけでもいいですよ?」
無茶苦茶言ってる。どうやって立ってるだけでダンスを踊るんだか。
それならここに立ってても同じだ。

「1回くらい踊ってあげてもいいじゃない」
「藤浪・・・」
いつの間に来たのか藤浪が俺の横に立っていた。

「それとも何?1回で良いから先生と踊りたい、って言う女の子の気持ちを踏みにじるわけ?」
「そんな言い方されると完璧に俺が悪者なんだが」
「そう捉えられる言い方してるのよ」
「・・・わざわざそんなこと言いに来たのか?」
「いいえ。鬱陶しい男どもを遠ざける虫除けとして使えるかと思って」
俺は虫除けか。辺りを見回して見ると確かにこっちの様子を伺う男子生徒がいる。
それも一人や二人じゃない。十人は確実にいるだろう。エリスほどじゃないが、藤浪の人気も高いらしい。

「先生、踊って下さいよ〜」
「踊ってくれないと泣いちゃいますよ」
「あ〜もう分かった、分かった。踊ればいいんだろ?」
「やったぁ〜」
これ以上藤浪に何か言われても堪らない。面倒だが踊るしか無い。

「あら、お客さんみたいね」
「お客さん?」
「残念ね、貴方達。先生のパートナーが来ちゃったわ」
「ええ!?そんな人いたんですか?先生!?」
「はい!?」
全くもって心辺りの無いことを言われて俺は慌てる。

「ちょっと待て、藤浪。何言ってるんだ!?」
「お邪魔虫は退散するとするわ。先生、メリークリスマス」
「お、おい」
「先生、一曲踊って下さいませんか?」
「いや、ちょっと待って。って・・・」
今、俺の前にいるのはさっきまでの女子生徒たちじゃなかった。




麻巳side
「あ、いた」
萩野さんの指さした場所。そこには5人の女子生徒に囲まれた浩樹さんがいた。
よく見るとその中には藤浪さんもいる。

「本当にモテたんだ・・・」
「だから言ったじゃないですか」
「にしても凄いね。話し掛けられない子とかもいるだろうし」
萩野さんが言う通り少し離れたところに、その様子を伺う子たちがいるのが分かった。
今の私たちも傍から見れば同じようなものか。

「エリスちゃんが見たら暴れそうだよ」
「さぁこんなところにいないで、先生のところへ行きましょう」
「で、でもやっぱり私は部外者だし・・・」
「ここまで来たのに何言ってるんですか?」
萩野さんが半ば呆れたような声で言った。確かにそうだが、いざとなると恥ずかしい。
私だって浩樹さんとダンスなんてしたこと無いのだから。
今日のために萩野さんたちにちょっと教えて貰ったが、上手く踊れる自信が無い。

「それじゃあ仕方ないですね。萩野さん、私たちと踊って貰うようにお願いしに行きましょう」
「そうだね〜。麻巳先輩が行かないんじゃ仕方ないよね〜」
本当にわざとらしく二人は私を見てそう言った。挑発してるのは分かり切っている。

「おお、あの子結構可愛いね。上倉先生もクラっと来ちゃうんじゃない?」
「あ、あっちの子も可愛いですよ。私たちも負けてられませんね」
「あ〜もう!分かったわよ!分かりました!行けば良いんでしょ!」
『いってらっしゃ〜い』
まんまと二人の挑発に乗った私は、彼女たちの爽やかな笑顔に送り出されて浩樹さんの元へ歩き出した。

「それではただいまよりダンスパーティーを始めます。踊られる皆様は中央にお集まり下さい」
理事長先生の号令で中央に向かって人が歩き出す。もうすぐダンスが始まる。私は一息吐いてから

「先生、一曲踊って下さいませんか?」
言った、言ってしまった。もう後には退けない。

「いや、ちょっと待って。って・・・」
「踊って下さいませんか?」
「・・・1曲だけだぞ?」
そう言って浩樹さんが私の手を取る。いつもと同じ、暖かい浩樹さんの手だ。
それとほぼ同時に舞台の幕が上がり、吹奏楽部よる演奏が始まった。




「上手いな」
「浩樹さんこそ」
私たちは初めて踊るにも関わらず、なかなか順調に踊れていた。
そりゃ本当に上手い人から見れば全然なんだろうけど。

「で、何でここにいるんだ?約束の時間も場所も違うぞ?」
「色々あったんですよ」
「ふぅん。わざわざコスプレまでして」
「コ、コスプレ!?」
「だってそうだろ?卒業したのに制服なんて着てるんだから」
確かに言われればそうかも知れない。普通は制服を置いておくことはあっても、着たりはしない。
よほど特殊な趣味でも無い限り。つまりそれはコスプレのことだ。でも今回は違う。

「これはここに入る為に仕方なく・・・」
「メイド服といい、やっぱそういう趣味があるんじゃないか・・・って痛ぇ!」
思いっきり浩樹さんの足を踏みつけた。ヒールじゃないのが残念だ。

「何すんだ!?」
「怒りますよ?」
「既に怒ってるし、手を出してるだろ」
「浩樹さんが悪いんですよ」
私は何事も無かったかのようにダンスを続ける。

「はぁ、これも浩樹さんの為だと思って着たというのに」
「何でオレの為なんだ?」
「てっきり制服がお好きだと思っていたんですけど、違いました?」
「激しく違う!」
もちろんこれはウソだ。制服を着ているのも、今ここにいるのも全部自分の為である。
菫さん達に焚きつけられたことは否定出来ないけれども。




「浩樹さん、ダンスかなり練習したんですね」
「まぁな。ほぼ強制だったし」
「それでも真面目に練習しないと身に付かないと思いますけど?」
適当に練習しても力は付かない。適当に絵を描いても上手くならないのと同じだ。

「そりゃ教えて貰うんだからちゃんとやるのは当然だろ」
「そうですか?それにしても不真面目だった浩樹さんがこんなに変わるなんて思ってませんでした」
「悪かったな。・・・真面目な俺に指導して欲しかったか?」
「ちゃんとして貰いましたよ。最初と最後だけですけど」
そう、短い時間だったけどそのお陰で今の私がある。
浩樹さんに指導して貰わなければ、桜花展で銀賞を受賞するなんてことは絶対に出来なかった。
そこまで考えた時に音楽が止まり、舞台の横に理事長先生が立ったのが見えた。

「皆様、ご注目下さい。我が撫子学園の誇る合唱部と、今や日本全国にその歌声で名を轟かせる昨年卒業された美咲菫さんです」
「菫さん!?」
呆然とする私に向かって菫さんがウィンクしたのが見えた。
私は開いた口が塞がらない。

「どうした、そんな顔して?」
「だ、だって・・・」
「なんだ美咲が来るの知らなかったのか。てっきり一緒に来たのかと思ってたよ」
そりゃ一緒には来たけど、こんな展開は予想だにしなかった。

「それでは皆様、ご静聴願います」
理事長先生による美咲さんの簡単な紹介が終わり、合唱が始まった。
合唱部の澄み切った声が体育館に木霊する。私たちはその美しい歌声に聴き入った。
あらかじめ練習に参加していたのだろうか?周りの子たちも特に菫さんのことは意識していないようだ。
それにしても本当に菫さんの歌声は綺麗だ。




「それでは皆様、引き続きパーティーをお楽しみください」
「美咲の奴また腕を上げたんじゃないか?いや、この場合は喉を上げたと言うべきか」
「何くだらないこと言ってるんですか。でも、ホントに聴き入っちゃいました」
「ああ、俺もだ。ところでさっき聞き損なったからもう一度聞くが、何でここにいるんだ?」
そのまま忘れてて欲しかった・・・

「そ、それはですね、深い事情があると言いますか、何と言いますか」
「深いのか?」
「いえ、ともすれば浅くもあり」
「どっちだよ・・・」
もう自分でも何を言ってるのか良く分からない。

「竹内さん」
「はひゃお!」
「何て声出してんだ、お前」
「あら、ごめんなさい。驚かせてしまいましたか?」
「理事長先生・・・」
私の後ろには先ほどまで前におられた理事長先生がいた。
いつも綺麗な人だけど、今日はまた一段と綺麗だ。

「メリークリスマス、竹内さん、上倉先生」
「メリークリスマス、理事長」
「こ、こんばんは」
メリークリスマスどころじゃない。ついに見付かってしまった。

「あ、あの私」
「美咲さんから伺ってますよ。一緒に来られたんですよね?」
「・・・・・・へ?」
「壇上から上倉先生と一緒におられるのに気付いて、こちらに来たんですけれども、どうかしました?」
「いいえ!何でもないです」
菫さんが話を通しておいてくれたことに感謝すべきか、黙っていたことに怒るべきか難しい問題だ。
結局のところ私は、菫さん達の手の平の上で踊らされていたらしい。

「お前、何か今日おかしいぞ?」
「おかしくないです!」
「怒るなよ。今日はせっかくのクリスマスイブ&誕生日なんだから」
「まぁ、今日は竹内さんのお誕生日なのですか?おめでとうございます」
理事長先生は満面の笑みで祝いの言葉を私に言ってくれる。

「あ、はい一応。ありがとうございます」
「一応って何だよ」
「もう!ひろ・・・先生は黙ってて下さい!」
「うふふ、仲がよろしいんですね」
私の顔がどんどん赤くなって行くのが分かる。

「そんなことないです!」
「おいおい、否定するなよ」
「普通は否定します!」
理事長先生はそんな私たちを微笑ましそうに見ている。あ〜ホントに恥ずかしい。
一方浩樹さんは笑っているだけだ。こっちの気持も知らずに。

「でも竹内さんはどうして制服をお召しになっておられるのですか?」
聞かないで欲しかったことを・・・

「あ〜何でもここに入る・・・」
「上倉先生がどうしても制服が見たい!って言うもので」
言ってからしまったと思った。どっちにしてもダメだ。

「あら、そうなのですか?」
「そんなこと言ってねぇ!」
「理事長、理事長にご挨拶に来た方がおられます」
その時ナイスタイミングと言うか、もうちょっと早く来て欲しかったと言う時に理事長が知らない人に呼ばれた。

「あら。それじゃあ私は失礼致します。どうぞ引き続きクリスマスパーティーをお楽しみ下さい」
そう言うと理事長先生はまた舞台の方へ歩いて行った。

「さて、俺は当然最後までいなきゃいけないが、どうする?」
「私も最後まで参加しますよ」
一応許可はあったみたいなので、と私は心の中で付け加えた。




「雪でも降って来そうだな」
「そうですね」
私たちは公園の池のほとりを歩いていた。もうすぐで『やどりぎ』に着く。
寒いけど浩樹さんと繋いだ手はすごく暖かい。

「あ、そうだ。ここら辺で渡しとかなきゃ」
そう言うと浩樹さんは立ち止り、私の手を離してしまう。

「クリスマスプレゼントですか?」
「ああ」
浩樹さんが持っていた袋から箱を取り出した。この箱は・・・

「メリークリスマス」
「ケーキ・・・ですか?」
渡された箱はケーキを入れるような箱だった。

「ああ。しかもただのクリスマスケーキじゃないぞ?俺お手製だ」
「浩樹さんらしいですね。でも大きくないですか?」
「まぁ二人で食うなら大きいだろうな」
浩樹さんが意味深なことを言う。

「それじゃあ私からですね」
私はクリスマスっぽい袋を取り出し、浩樹さんに差し出す。

「開けていいか?」
「もちろんです」
「・・・・・・マフラー、しかも手編みか?」
「はい」
浩樹さんはマフラーを試しに首に巻こうとする。が・・・

「長いな・・・」
やっぱり言われた。

「すみません・・・」
「普通に巻いたら地面に擦りそうだぞ」
「うう・・・」
「あ、そうだ。ちょっとこっち来い」
浩樹さんが手招きしたので、近付く。するといきなり私を抱き締めた。

「え、ええ?ひ、浩樹さん?」
「こら、暴れるな」
困惑する私の首にマフラーが巻かれた。

「お、これならちょうど良い長さだ」
「そう・・・ですね」
この使い方は考えていなかった。思わぬ贈り物だ。

「ありがとうな」
「いいえ、喜んで貰えて嬉しいです」
「そんな麻巳にお次は誕生日プレゼントだ」
「2つも用意してくれたんですか?」
「当然だろ?今日はクリスマスイブだけど、麻巳の誕生日でもあるんだから」
浩樹さんはそう言うとポケットから小さな箱を取り出した。

「これって・・・」
「まぁその何だ。・・・俺と・・・結婚してくれ」
一瞬浩樹さんが何を言ったのか分からなかった。
私たちの間に沈黙が訪れる。


「ま、麻巳?」
「私まだ学生ですよ?」
「や、やっぱ気が早かったか?いや、その」
浩樹さんがやたらと慌てている。もうちょっと見ていたいが、それは可哀相だろう。

「いいえ、そんなことないですよ」
「え?それじゃあ・・・」
「ずっと一緒にいさせて下さい」
私たちは少し見つめ合った後、永遠にも感じられるキスを交わした。




『メリークリスマス!』
「きゃあ!」
やどりぎの扉を開けた途端にクラッカーがいくつも鳴り響いた。

「おっかえり〜、遅かったね」
「楓子!?」
電気が点き、目の前にいたのは楓子。その手の中には5本ものクラッカー。

「おかえりなさい、竹内さん」
「菫さん、みんなもどうして?今年は集まらないって・・・」
「そんなのウソに決まってるじゃない」
「毎年これやらないと今年が終わる、って感じしないもんね」
『ねぇ〜』
と皆が顔を見合わせてそう言った。

「でも来年こそは彼氏と過ごしたいね」
「それは言っちゃダメよ!」
何か今聞こえたけど、聞こえなかったフリをしよう。

「この案は私じゃないですよ?先生がサプライズパーティーにしよう、って私たちに言ったんです」
「ま、そう言うことだ」
さっきの大きなケーキはそういうことだったのか。

「去年は参加し損ねたからな、存分に盛り上がるぞ!」
『お〜!!』
本当に最初から最後まで驚きの連続のクリスマスイブだった。
私は絶対に去年と今年のクリスマスイブのことを忘れないだろう。

「誕生日おめでとう、麻巳」





Merry Christmas

多分最初で最後の竹内麻巳SSですが、いかがでしたでしょうか?
珍しくヒロイン視点で書きましたが、やっぱり女心の描写は難しい。
やっぱ分割して正解でした。前後編で12000字超えましたし。しかしやっぱり後編が長くなったな〜
クリスマスイブ当日とで分割したんで仕方ないっちゃ仕方ないですが。
個人的には朋子も出せて大満足です。エリスはちょっと出しようが無かったんで、エリス好きの人はごめんなさい。
年内であと3回更新予定です。TOP絵も明日変わるのでお楽しみに〜



                                          
聖なる夜は貴方と共に(後編)
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