こなた視点で進みますが、登場人物の残り二人はオリキャラです、ご了承下さい。
片方のキャラは一応ゲームレビューの方にも登場してます。




「ふん、ふふ〜ん♪」
今日は運が良いな〜
まさか同じ日に二つもレアアイテムが手に入るなんて。
さすがにちょっとレアさは控え目だけど、今日はツイてると言っても過言じゃない。

「ちょ!大変だ!」
ん?

「何が大変なんだろ?」
パーティーを組んでいたウニョラーが突然そんなことを書き込んだので、何が?と返信する。
するとすぐに返事が来た。どうやら既に打ち込んでいたらしい。

「陵辱系ゲームソフト、製造・販売が禁止にhttp〜」
一瞬頭が真っ白になった。
慌てて私は一緒に貼ってあったURLをクリックする。




緊急加盟会社懇談会で大きな混乱もなく、大方の予想通り、陵辱系ゲームソフトの製造・販売が禁止に。
反対する人は皆無で、どの程度規制されるのかが焦点だった、とのこと。

「何、これ!?この人達生活掛かってんでしょ!?何でもっと反対しないの?」
「逆らっても仕方ないと思ったんじゃね?」
ウニョラーは半ば諦めてるようにも見える。

「そんなバカな・・・。私のランスはどうなるのさ!?」
「さぁな〜。どの程度規制されるかによるけど、先行きは明るく無いな」
ランスが規制されたら真剣に泣きたい。
他にもエロエロなそういう系は決して嫌いじゃないのだ。
さすがに触手系はちょっと苦手だけど。

「俺は純愛系専門だから大丈夫だな」
もう一人のメンバーであるギンちゃんはそんなことを言った。

「そのままそっちまで規制されない保証はねぇよ・・・」
「何だと!?」
「学園物、制服規制→ロリキャラ規制→近親規制→エロゲ規制のシャイニングロードが俺には見える」
確かにウニョラーの言う通り、そう辿らないという保証は無い。

「もしもそんなことになってみろ!俺は白の騎士団を組織するぞ!」
「頑張ってくれ・・・」
白の騎士団ってひよりんみたいなこと言ってるな〜

「学園が無いエロゲに何の価値があるんだ!?ロリキャラもアウトだと?」
「18歳未満に見えるキャラは皆アウトだな。お前の嫁は全滅だ」
「俺のラピスたんが!結先生が!リースたんが!イリヤが〜!
ゆ、許さん・・・・・・・絶対に許さんぞ虫けらども!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!」
ギンちゃんノリノリだね・・・

「どの程度規制されるのかな〜?」
「さぁな。この前事件が起きた時だって大丈夫だと思った結果がごらんの有様だからな」
「勘違いしているようだな!今見せたのが本気だと思ったのか!?」
何かギンちゃんがトリップしちゃってる。
とりあえずスルーの方向で行こう。

「タイトルだけアウトとか?」
「その程度で済むとは思えないが。そういう女性に対する犯罪行為全てアウトにするとか?」
「貴様は今のこのオレが変身したものだと知らんだろう・・・。
貴様にも与えてやるぞ、ベジータ達と同じこのオレに対する恐怖を・・・!」
まだ続いてるし・・・

「痴漢とかもダメなのかな?」
「まぁあれも現実なら犯罪だしな。だけどエロゲしてて痴漢して捕まったって奴は聞いたこと無いんだが・・・」
「現実と二次元ごっちゃにしてるのはどっちだって話だよね〜」
「よし!先に絶望感をあたえといてやろう・・・どうしようもない絶望感を・・・・・・」
オタクに二次元と三次元を混同するなとか言っといて、一番混同してるのが向こうなんだから話にならない。

「個人的には純愛系まで波及しなければいいがな」
「例えば?」
「このフリーザは変身するたびにパワーがはるかに増す・・・。その変身をあと2回もオレは残している・・・その意味が分かるか?」
フリーザ様に成り切っちゃってるよ、この人。

「みせてやろう!!!光栄におもうがいい!!この変身まで見せるのは貴様が初めてだ!!!」
「お前ちょっと黙ってろ」
あ、さすがにウニョラーがキレた。

「まず危惧すべきは学園物だな。ただでさえ女子高生はアウトだというのに」
「私はその女子高生だけどね」
「・・・お前みたいな未成年がプレイしてるのが問題なのかもな〜」
「ちょっ!私のせいにしないでよ」
まさかそんなキラーパスが来るとは。

「話を戻すぞ、未成年との性行為はアウトとか言い出す可能性は高い」
「現実でやってる連中はどうなるんだって話だよね」
「お前な〜。仮にも女の子ならやってるは無いだろ」
「まぁまぁ気にせず続けて」
「分かった。それで学生服もアウトになって来る」
ふと私は壁に掛けてあるセーラー服に目をやった。

「コスプレかも知れないじゃん」
「そんな言い訳が連中に通じると思うか?まぁここで出て来るのが第2弾だ」
「第2弾?」
「未成年に見えるキャラはアウトになる」
「なるほど。大人が着たら完璧にコスプレだもんね」
ふと頭の中で黒井先生を思い浮かべて制服を着せてみた。
どこぞのいかがわしい店みたいだ・・・なんて本人に言ったら殺される。

「お前は18歳なんだけどアウトなんだ」
「・・・なんかそれだと私は子ども扱いみたいなんだけど」
「連中が言ってるのはそういうことだろ」
「むぅ〜」
なんか無性に腹が立って来た。さっきまでも立ってたけど、余計にだ。

「そして第3弾。近親物がアウトになる」
「現実じゃ結婚出来ないから?」
「そういうのもあるだろうが、社会通念上アウトとか言いたいんだろ」
「3親等内はちょっと前にソフ倫でも解禁されたじゃん」
「段階的にそうなるかもって言ってるだけだ。これで義理までアウトにしてみろ、俺が黒の騎士団を作る」
あれ?なんかウニョラーもトリップし始めた。

「義妹こそ至高!実妹はともかく、義妹がアウトなんて言われて堪るか!」
「お兄ちゃん、私達を守ってね♪」
「おお。ちょっとクラっと来た」
「お兄ちゃん、さっき取った紫紺の欠片頂戴♪」
「おい」
「あれ?引っ掛からなかったか」
まぁ端っから無理だろうと思ってたけど。

「という訳で非常に由々しき事態だ」
「こなこな、ウニョラー、いいか?」
「もう喋っていいぞ、ギン」
「俺は俺の嫁を守る為に立ち上がる!お前もお前の嫁を守る為に立つのだ、国民!」
相変わらずテンションは高いままだ。

「正直ロリキャラより先に学園がアウトになりそうだからな。俺が闘うのは今だ!」
「ウニョラー、俺も手伝うぜ!こなこなを含めて桃園の誓いをするんだ!」
「おう!」
「あれ?え?私もするの?」
「こなこなはエロゲが駆逐されていいのか!?否!断じて否!」
勝手に代弁されてる・・・。そりゃまぁ私もエロゲが無くなるのは嫌だけどさ。

「「「我ら三人、姓は違えども兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、エロゲを救わん。
上は国家に報い、下はオタを安んずることを誓う。同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を」」」
改めて文章にするとかなり痛いな〜
なんて言うと怒りそうだから止めとこ。

こうして私たちの戦いは始まるのだった・・・ウソ





終わり

ってことで終わったのか終わって無いのかってところで終わり。
怒りに任せて書いたらかなりカオスな出来になったな〜
というわけで由々しき事態です。本当に学園物禁止してみろ、断固抗議してやる。
このサイトに来てる人は十中八九学園物が好きだと思うんで、味方は多いと信じたいです。



                                         
こなたとエロゲと桃園の誓いと
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