何か疲れたなぁ〜。
朝、目を覚まし、初めに頭の中で思ったことは、それであった。
ハル「散々な目にあったぜ・・・。もう女の子になるのはごめんだ」
一応確認はしたが、ちゃんと俺の本来の身体に戻っていた。
筋肉もある程度あるし、サッカーでは欠かせない脚も舞い戻ってきた。
俺は本当に安心をしていた。
いつもの登校。
クラスのみんなは俺を見ていた。
そんな中、俺は
ことり「ハルちゃ〜ん!」
ことりさんに呼び止められた。
ことり「ちわっす!」
ハル「ちゃおっす!」
俺も独自の挨拶をする。
ことり「あれ、ハルちゃんも私と同じ挨拶をするようにしたんだ」
ハル「普通におはようとか言うのもありきたりだったんで、俺のオリジナルでも作ろうかなぁって思っちゃって」
ことり「風邪、大丈夫ですか?」
ハル「ええ、昨日完全復活しました。でも、病み上がりだったんで、昨日は行けませんでした」
ことり「そういえば昨日ね、風見学園生で商店街を突っ走っていた女の子がいたんだけど、ハルちゃんは知ってる?」
ハル「え?」
俺はまだ昨日のことを覚えていた。その女の子はまぎれもなく、俺だ。
昨日ぶつかったことを覚えている。
ことり「その子ね、なんとなくハルちゃんのオーラが出ていたんですよ」
ハル「まぁ、おそらく、俺の親戚だったのでしょう」
ことり「ハルちゃん、親戚いるの?」
ハル「そりゃいるでしょう、1人や2人くらいは」
ことり「でも、ハルちゃんと瓜二つだったんだけどな、あのオーラは。もしかしたら、あの女の子、ハルちゃんだったのかも」
ハル「ブフッ!!」
俺は思わず、吹いてしまった。
ハル「へ、変なこと言わないでくださいよ」
まぁ、それは本物の俺なんですけど・・・。
俺のファンクラブなんかは、俺が一日来なかっただけで、みんな心配しているだろう。みんなにも挨拶しなきゃな。
が、ファンクラブの面々がいつもと少し、様子がおかしかった。
特に、美春なんかは・・・
美春「・・・ハルちゃん」
どことなく、『裏モード』の音夢姉ちゃんに似ていた。
美春「ちょっと話があるんだけど」
ハル「な、なんだよ話って」
俺は少しだけ震えだした。逃げ出したいと思った。
だが、余計に『春菜』との関係を怪しむだろう。なら、逃げ出したい気持ちも山々だが。
美春「ハルちゃんの親戚に、春菜っていう娘いるよね」
ハル「それがどうしたんだよ」
美春「何でハルちゃんの部屋でその娘が裸になっていたのかな」
パジャマが窮屈だったから脱いだ、なんて言えるわけがない。
そもそもあいつも、俺本人だっつーの。
だが、何としてでも、「俺が女になった」という点については避けたい。
ハル「あいつ、寝ていると服を脱ぎだす癖があるんだよな」
と、俺は適当にその場で思いついたことを言った。
美春「ぬ、ぬぎだす!?」
さっきまでの怒りが消えてしまい、美春は頬を染め始めた。
ハル「あいつ自身はわかってねェと思うんだけど、いつも朝起きるとパジャマが床に落ちているそうだ。
余程ひどい時には全裸にもなるときがあるからな」
美春「・・・」
湯気が立ち込めているくらいに美春は顔を真っ赤にした。
美春の知識じゃ、少し衝撃的だったかな。
美春「そ、その全裸・・・いつ見たの?」
ハル「いや、あいつが俺に言ってた。ま、せいぜいお前も自分の身につけているものくらいは気をつけろよ」
ばこーーーーん!!!!!
美春の拳が俺の顎に直撃した。俺はすっ飛んだ。
美春「ハルちゃんのエッチぃぃぃぃ!!!!」
ハル「き、効いた〜」
教授「ほっほっほ、とんでもない事故じゃったが、試作品は成功じゃ。
さて、おとなしめな男をかわいいおなごにして、わしだけのものにしてやるかのぅ」
成田「あぁ〜、また春菜ちゃんに逢えないかなぁ〜〜」
杉並「うむ?
そういえばあの女、どことなく誰かに似ているな・・・」
完
あとがき
どうも、ハーディス@海です♪
最後の最後にことりを出せました。
やっぱり自分の小説の中でも、ことりはいいですね。
キャラもいいし、性格もいいし、体格もいいし・・・。
あと・・・全体的に年齢制限かかりそうですか?
全然そんなD.C.のあのシーンと比べたら何ともないと思うのですが・・・^^;
管理人から
別に年齢制限掛けるほどじゃあないですね。
これくらいで頬を染めるような女の子を知りたいもんですw
SS頂いてからほぼ半年、本当に遅くなってすみませんでした。
まだまだ忙しい時期が続きますが、もう少し努力して時間作りますので。
ってその前にPC直らないとどうしようもないですけど・・・