「もうすぐ夏か・・・」
暦の上ではまだ春だが、もう季節は夏と言ってもいいくらいに暑い日々が続いている。
しかも現在の時間は昼過ぎ。1日でもっとも暑い時間だ。
俺こと小日向雄真は実の母であり、この瑞穂坂学園の教師でもある御薙鈴莉に呼び出されていた。
いつもは魔法科の生徒で賑わう魔法科の校舎も、今日は日曜日なため静まり返っている。

「静かすぎる校舎ってのは不気味なもんだな・・・」
校舎に限らず、普段人が多いところに人がいないという感じか。
例えば真昼間の繁華街に人っ子一人いなければ、それも不気味としか言いようが無い。
そんなことを考えているうちに母さんの部屋の前に着いた。

「おっと」
ノックせずに開けようとして、この前酷い目に遭ったことを思い出した。
侵入者対策に転送魔法が掛けられており、無断で入ると漏れなく中庭の池でダイビングさせられるのだ。
春姫クラスの使い手になれば魔法無効化(マジックキャンセル)で避けられるが、マジックワンドすら持って無い今の俺では到底真似出来ない芸当だ。

「どうぞ~」
あらためてノックをすると、それに応えて中から透き通るような声が聞こえて来た。
俺は慎重に扉を開ける。分かってはいても、万が一罠が発動したらと思うと慎重にならざるを得ない。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、雄真君」
笑顔で微笑む母さんは本当に俺の親なのだろうか?と思うくらいに若々しい。
まぁかーさんの方も大概だが。ちなみにあっちは幼い、という表現の方が正しいが。

「雄真様~」
「マスター」
などと思考している最中に、前方から二本の杖が飛んで来て慌てて受け止める。
決して母さんが投げたわけでなく、この二本のマジックワンドが自分で飛んで来たのだ。

「あらあら、人気者ね」
「いきなり飛んで来たら驚くだろ!」
「ごめんなさい、雄真様。でも寂しかったんですよ~」
「申し訳ございません、マスター」
紅の魔法石が嵌ったマジックワンドがアッシャムス。蒼い魔法石が嵌ったマジックワンドがラピスラズリだ。
ちなみにマスターって言った方が通称シャムス。雄真様と言った方が通称ラピスである。
昨日の授業の後、母さんが預かりたいと言ったので、マジックワンドを作ってから初めて離れていたのだ。

「雄真君ったら顔が赤いわよ」
「そ、そんなこと無いよ!」
慌てて顔を振って否定する。
だが女の子の声で『寂しかった』とか言われりゃ、さすがに照れてしまう。

「あれ?」
ふとそこで二本のマジックワンドの違和感に気付いた。

「何か・・・重い」
「重い!?女の子に失礼ですよ、雄真様!」
「ええ!?いや、ごめん・・・」
ラピスの抗議の女の子?というところに疑問は持ったものの、一応女の子の声だし謝っておく。
何も言わないが、シャムスも何か言わんとしていることが分かった。

「そのシャムスもごめんな」
「ボクは別にいいですよ・・・」
ボクとは言っているものの、こちらも声は女の子そのもので、どこかいじけたように聞こえる。

「ホントごめんな」
「女の子に体重の話はタブーよ」
からかうように母さんはウィンクして、顔の前で右手の人差し指を立てる。

「了解。え~っと、じゃあさっきの疑問に答えて欲しいんだけど・・・」
「その前に一つ、雄真くんに聞きたいことがあるの」
「何を?」
「雄真くんは今もの凄い勢いで魔法学や魔法史の勉強をしているわよね?」
「そりゃ遅れてるのは分かってるし」
本来なら学園に入る前に終えているような科目を2年生の春、というかもうすぐ夏のこの時期にやっているのだ。
丸々2年遅れてると言っても過言ではない。残り2年足らずの学生生活で終わらせる為には仕方のないことだ。

「まぁまだ基礎の基礎だし、楽しくやれてるよ」
「この調子で頑張れば実習の方も卒業までには並の生徒にはなるわね。私譲りの魔法の才能もあるし」
「そう言われると嬉しいな」
「でも」
いきなり母さんの顔が険しくなる。

「神坂さんや柊さんには追い付けないでしょうね」
「・・・・・・・・・」
それは薄々感付いていたことだ。
魔法の勉強をすればするほど二人との差を感じていた。
春姫はともかく、杏璃だって相当の実力者だ。

「才能があって努力もするから?」
「その通りよ。才能だけで言えば雄真くんの方が上。そう、おそらくこの世界を見渡しても10年に一人の天才と言ってもいいわ」
「い゛い゛っ!?俺ってそんなに才能あるの?」
確かに春姫や杏璃に呑み込みが良過ぎると言われたことはあるが、そこまでとは思いもしなかった。

「持って生れた魔力の絶対量、構築能力、操作能力、出力、どれを取っても超一級品よ」
絶対量とは使える魔力の量。水道に例えるならばタンクの大きさだ。
構築能力とは蛇口をそこからいくつ作れるか、操作能力とは蛇口を捻ったり、閉じたりすること。
出力とは蛇口の大きさ。一度に多くの水、魔力を放出出来ることを指す。

「だけどね、10年以上魔法から離れていたというのは大きなハンデなの。それこそ才能なんて関係無いくらいに。
才能も努力せずに花開くことは無いわ」
「うん・・・」
分かっていたことだ。短い人生だが、その半分を魔法とは無縁に生きて来た。
余りにも俺は魔法から離れ過ぎたのだ。かつて無意識に出来たことさえ出来ずにいる。

「知識は卒業間際まで追い付けないわね。二人だって勉強するわけだし」
「・・・実技なら追い付く方法があるの?」
「さすが雄真君。勘も良いわね。結論から言うとあるわ」
うまい話には必ずリスクがある。そんな方法があるなら春姫や杏璃はもう使ってるハズだ。
だが少しでも早く、せめて二人ほどとは言わないまでも平均的なレベルまでは追い付きたい。

「その方法って?」
「それがアッシャムスとラピスラズリの重さに関係してるのよ」
「うう~、重くないですよ~」
「本当は軽いんです」
それまで黙って聞いていた俺のマジックワンドが文句を垂れる。

「ごめんなさいね。彼女達にはリミッターを掛けさせて貰ったの。雄真君の今の力では、マジックワンドの力も全力で使うのは危険過ぎるのよ」
「リミッター?」
「ええ。雄真君、そこにあるシャフトを浮かせてみて」
母さんの机の上にあるシャフト。以前は浮遊魔法なんて全然ダメだったが、この1ヶ月足らずで少しは出来ることになったことだ。

「エル・アムダルト・リ・エルス・ディ・アムレシア」
シャムスを構え、先端をシャフトに向けて、呪文を唱える。
だがシャフトはピクリともしなかった。

「あ、あれ?」
「もう1回」
「エル・アムダルト・リ・エルス・ディ・アムレシア!」
これまたシャフトは一切動くことは無く、俺の声だけが虚しく響いた。

「何で!?・・・・・・まさか」
「そう。これがリミッター。次は、いつもなら天井に当たるくらいの魔力を注ぎ込んでみなさい」
俺は言われた通りに魔力を普段より多めに、それこそ天井に当たるくらい注ぎ込み、再びシャムスの先端をシャフトに向けた。

「エル・アムダルト・リ・エルス・ディ・アムレシア!」
唱え終わると同時にわずかにシャフトが浮かび上がる。だがそれは高さにして1㎝にも満たない。

「全然上がらない・・・」
「分かったでしょう?これが杖に掛けたリミッター。
ただし雄真君が更に実力を上げれば、同程度の魔力を注ぎ込んでも再び天井まで届くようになるでしょうね」
「どうして?出力は制限されてるんでしょ?」
「魔法効率の差よ。今の雄真君が出す魔法は非効率的なの。もっと修行を積めば少ない魔力でも大きな効用をもたらすわ」
魔法効率の差・・・。先日読んだ本に書いてあったことだ。
習熟した人、例えば母さんが1の魔力でシャフトを浮かせるとしたら、俺は同じ高さに浮遊させるのに必要な魔力は10以上。
俺の魔法には無駄が多過ぎるってことだ。

「まぁこれは魔法効率の修行じゃなから気にしない」
「そうなの?」
「ええ。これは出力アップの修行だもの」
「出力を抑えるのに?」
「だからこそよ。一度に放出出来る魔法力を増やすの」
さっきの水道で例えれば、蛇口を大きくするということだ。
蛇口が大きくなれば当然一度に水が出る量が増える。
魔法に置き換えると、魔法の出力がアップするってわけだ。

「さて、そこで魔法効率を上げる修行がこれ」
そう言って母さんが紐のようなものをポケットから取り出した。

「私が魔法の糸で編んだ・・・ミサンガみたいなものね。これを使うの。雄真君、両手を出して」
「うん」
母さんが俺の両腕にミサンガのようなものを括りつける。
確かに見た目はミサンガそのものだ。だが魔法の糸で作ったというだけに、ただのミサンガでは無いだろう。

「はい、次は足」
言われるがままにまず右足を差し出し、足首に母さんはこれまたミサンガを括りつけた。
同じように左足首にもミサンガが巻かれる。

「準備完了」
「ねぇ、これ、何?」
「修行の道具♪さぁ、行くわよ。エル・アムダルト・リ・エルス・ル・ティア・ディ・カル・ア・ラト・リアラ・カルティエ」
母さんの詠唱が終わると同時に右手と左手、右足と左足のそれぞれがまるで磁石のように吸いつけられた。

「え、ええ?な、何これ!?」
まるで囚人か何かみたいに両手両足が拘束され、全く動けなくなる。

「離してみなさい」
「く!こ、この~!!」
必死に引き離そうとするが、全く動かない。

「はぁ、はぁ、はぁ。ダメだ、全然離せない」
「それが肉体の限界ね」
「このミサンガって何なの?」
「特殊な魔法を付加した糸で編んだ魔力の枷のようなものよ。
本来は魔力を持たない犯罪者を捕縛するのに使うのだけれど、修行なんかにも便利なのよね~」
犯罪者?さっきの仮定はあながち間違って無かった。
聞いてる間も離そうとするが、1㎜たりとも離れた気配が無い。

「そしてここで使うのが一昨日教えたばかりの呪文」
一昨日・・・

「肉体強化魔法・・・」
一昨日教えられたばかりの呪文で、身体中のあらゆる能力を強化することが出来る魔法だ。
聞いた話によると、信哉なんかはこの呪文で元から強い肉体を更に強化しているらしい。
とりあえず呪文を唱えなきゃ。このままじゃどうしようも無い。

「ラピス!」
「あ、はい」
飛んで来たラピスを左手で掴む。
こういう肉体強化系は防御魔法を担当するラピスが適任だ。

「エル・アムダルト・リ・エルス・ヴィーデ・ディ・レイル!」
呪文を唱え終わると同時に身体が暖かくなって来た。魔力が身体中に行き渡っている証拠だ。
身体を見渡すと、身体中から淡い光が迸っていた。

「よし」
先ほどは力いっぱいやっても無理だったのに、今度は難なく両手、両足は離れ、自由に動くようになる。

「よく出来ました」
「ふぅ~良かった。って!ええ!?」
魔力供給を解いたと同時に再び両手、両足がひっ付いてしまう。

「うわっ!?」
突然のことに思わずバランスを崩し、床に受け身も取れずに叩きつけられた。

「いってぇ~」
「だ、大丈夫ですか、雄真様?」
「な、なんとか・・・」
「あらあら、ダメよ。ずっと魔力供給してなきゃ」
「ず、ずっと!?」
「ええ。ずっと♪これから24時間いついかなる時もね」
これ以上無いというほどの満面の笑みで母さんはそう言い切った。鬼だ・・・

「いくら俺が魔力ある方でも、こんな魔法を3時間も連続で使ってれば魔力は空っぽだよ?」
「それはさっきも言った通り、雄真君の魔法効率が悪いからよ。上条君が魔法を使っている時、身体が光っていた?」
全く光って無かった気がする・・・

「効率的に魔力を循環させれば身体は光らない。魔力が外に溢れて無いからよ。でもどちらにせよ並の魔法使いじゃ6時間も持たないわ。
ところが雄真君なら丸1日でも大丈夫。最終的には寝てる時にも出来るようになれば完成ね」
寝てる時まで・・・

「まぁ最初は寝てる時くらいは切ってもいいけどね。寝難そうだけど」
そう言って母さんは怪しい笑みを浮かべた。この人Sだよ、間違いなくドSだよ・・・

「それじゃもう1回やってみましょう」
「はい・・・」
俺は再びラピスを携え、呪文を唱えた。




「や、やっと帰って来れた・・・」
「大丈夫ですか、雄真様~?」
背中に背負ったラピスが心配そうに尋ねて来る。
あの後も普通に魔法学の授業をして、その間も当然肉体強化魔法を使用し続けていた為、魔力はほとんど空である。

「シャムス、これ付けられてから何分経った?」
これまた背中に背負っているシャムスに尋ねる。
こういう時間関係は細かいことまで気にするシャムスに聞くのが一番だ。

「現在で202分34秒です」
ほらな。当初の予想3時間よりは保っている。
少しは省エネ効果が効いてるってことか。

「ただいま~」
「ただいまです~」
「ただいま戻りました」
三者三様の帰宅の挨拶をして家の中に入る」

「おかえりなさい、兄さん、シャムスさん、ラピスさん。遅かったですね。って兄さん光ってません?」
「気にしないでくれ。魔法の特訓中なんだ」
「そうなんですか・・・」
身体から迸る光は意識して抑えている分、若干マシになっている。
だが、歩いていてどれだけの奇異の目に晒されたかは想像に難くないだろう。

「もう晩御飯出来てるので、手を洗って来て下さいね」
「分かった」
迎えに出て来てくれたすももの言う通り、洗面台に向かい手と顔を洗う。

「おっかえりなさ~い、雄真君!」
「うわっ!た、ただいま、かーさん」
いきなり影から出て来たかーさんに少し驚きつつも、同じように帰宅の挨拶をする。

「うわっ!とは何よ、うわっ!とは」
「いきなり出て来たら誰だって驚くよ」
わざとらしいくらいに口をブーブーと突き出すかーさんは、やはり幼いと言った方が正しい。

「シャムちゃんとラピスちゃんもおかえりなさい」
「ただいまです、音羽様」
「ただいま戻りました、音羽様」
マジックワンドにまで家族と同じように接してくれるかーさんとすももはやっぱり有り難い存在だ。
その後、すももにしたように光ってる理由を説明し、俺はリビングのテーブルに着いた。




「それじゃあいただきます」
「いただきま~す」
「いただきます」
手を合わせてお茶碗と箸を手に取る。
今日の晩御飯にはすももお手製の通称すももコロッケがある。
勉強と実技で疲れた身体にはまたとないご馳走だ。

「そういえば兄さん」
「ん?どうかしたか?」
怪訝そうな顔で聞いて来るすももの顔を見る。

「何で二人を下ろさないんですか?」
すももの瞳は俺の背中で十字に背負われているマジックワンドを見ていた。
理由は簡単、手放せば肉体強化魔法が切れるからだ。
肉体強化魔法ならば、ある程度のレベルの魔法使いならマジックワンド無しでも使える。
だが俺はまだ到底そこまでのレベルには達していない為、マジックワンドが手放せないのだ。

「あ~まぁこれも特訓の一環なんだ」
「そうなんですか」
「邪魔になるかも知れないけど、勘弁してくれ」
そこまで言った瞬間光が急速に消えていった。

「げっ・・・」
それと同時に両手首、両足首が隙間なく引っ付いた。
慌ててお茶碗と箸を下ろしていた為、テーブル上に被害は無かった。

「に、兄さん、どうしたんですか!?」
「特訓中だからな。気にしないでくれ」
不思議そうな顔ですももが俺の手元を見て来る。
それはそうだろう。両手首がひっ付いているのだから。
思った通りさっきから3時間とちょっとだ。少しは魔力の省エネに努力したが、焼け石に水だったらしい。

「変わった特訓ね~」
かーさんもマジマジと見て来るが、見た目には両手首を引っ付けているだけだ。

「今日中には魔力は回復しないですね・・・」
「1日目は208分6秒でした。明日は240分を目指しましょう」
シャムスは冷静に次の目標を立てる。ラピスの言う通りだとしたら、明日の朝までこの格好か・・・

「大丈夫ですか、兄さん?」
「ホント気にしないで。あっ・・・」
箸もまともに持てないせいで、せっかくのすももコロッケもまともに持てない。

「そうだ、すももちゃん!お母さんにナイスアイデアがあるの!」
満面の笑みでかーさんはすももの耳に顔を近付け、何やら耳打ちする。
それをふんふんと頷いて聞くすもも。
何故だろう?嫌な予感しかしない。

「さっすがお母さん。それでは兄さん。お箸を貸して下さい」
「へ?」
話が終わったのか、すももが身を乗り出して俺の手から箸を取った。

「違うわ!すももちゃん!」
「え?どうしてですか?」
「こ・こ・は、すももちゃんのお箸を使って間接キスよ!」
ウィンクしてかーさんはそんなことをのたまった。

「か、か、か、間接キスですか!?」
みるみるうちにすももの顔が真っ赤になっていく。

「ちょっと~~~!!!???かーさん、実の娘に何させる気!?」
「だ・か・ら・キスよ♪」
「間接が抜けてる!!」
あ~んで食べさせようという作戦らしい、と考えた時点ではもう既に作戦は変わっていた。

「わ、わ、わ、分かりました!口移しですね!」
ナンデソウナルンデスカ、すももサン?

「えええええええええええええええええ!!!???すももさん!?」
「兄さん、は、恥ずかしいので目を閉じて下さい・・・」
コロッケを丸々一つ口に挟み、すももが潤んだ瞳で顔を近付けて来る。

「いやいやいやいやおかしいから。120%おかしいから」
「雄真君ってばすももちゃんの作ったコロッケ食べたくないだ~?」
わざとらしいことをかーさんが言う。悪魔だ・・・

「そ~なんれすか?」
コロッケを咥えたまま、今にも泣きそうな顔ですももが尋ねて来る。
頭がクラクラして来た。

「コロッケは食べたいけど、普通に食べさせてくれ~~~!!!」





終わり

今回のSSは長編SSのプロローグとして考えていたものの第2弾です。
でもまぁとてもじゃないですが、書けそうに無かったので短編として公開しました。
雄真のマジックワンドについては『雄真とマジックワンドと』を見て下さい。
磁石みたいにくっ付くのは、あまりに有名な『呪霊錠 修の行』と同じようなもんです。
とりあえずタイトルに釣られてホイホイ来ちゃった人は、このサイトにエロは無いので諦めて下さい。
それでは次回のSSで。



                                         
御薙先生と秘密の授業
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